
20年近く前に描いたイラスト『旅狸・柚吉(たびだぬき・ゆきち)』。
この絵は同名の“狸獣人の旅人・柚吉がいろんなところを旅する物語”の表紙的作品で、八幡 祐咲の小説を原作としていないワタクシ「うわせあつや」のオリジナル作品です。
個人的に、この一枚の中で自分が「描きたい!」と思っていた点はちゃんと描けているので、その点に於いては特に不満などはないのですが……やはり後に「ココはこうした方が良かったかな〜」といった反省点は幾つも出てくるもので。近年は描きたいもの候補の中に、この一作のリメイク版もずっと居る感じでした。
そんなこんなで、今回はメモを兼ねてこのイラストの「ココはこうすべき!」というポイントを纏めてゆきたいと思います。
まず目に付いたのは背景。
柚吉が歩いている道や両脇の草などは「別に斜めにする必要もなかったかな?」といった部分を除けば遠くに見える山々含め、いまチェックしても描写の方法としては悪くはない(ただ、空は曇り空より青空の方がいいかも?)という気がしましたが……やはり森の辺り、木々が立ち並ぶ箇所はリメイク云々以前に当時の完成直後から「ちょっとうまく表現できなかった」という想いがあるところだった。もしデジタルで作画していたら一旦消去し、また納得いくまで書けるのですがアナログで即興的に勢いで描いていたので修正できず(その為か、現在でもパワーというかエネルギーみたいなものは伝わってきて己の中に「技術や経験などの力とは違う、あの心身の力が溢れんばかりだった頃の自分を超えられるのか?」って気持ちがあるのも事実でw。『若さ』の貴重さ、時間が経つことの残酷さ……改めて、いろいろ痛感)。
キャラに関しては、子供の“同じ側の手足が一緒に出る行進”のようになっている不自然なポーズや「どこ見てんの??」というくらいに真横な顔の向き。そして「もうちょい着物とか身に付けている物を明確に、あとコレ描いた後に解った和装の作画ミスも修正を」など以外は、まあそのままの雰囲気で大丈夫かなーと思う。
今後ラフとか上がった際また続報的にアップしますので、そこからの過程を是非見届けていただけたら嬉しいです!